ドロマイト
同様にして「ドロマイト」とは

ドロマイトは、鉱物である苦灰石、あるいは岩石である苦灰岩を指す。どちらを指すか区別できないので、苦灰岩のことはドロストーンともいう。また、鉱石名としても使われる。

鉱石の色は灰色か白色で、石灰石に似る。石灰石が海水中で変容して生成する。

セメント原料、ガラス原料、鉄鋼精製用
土壌改良剤、肥料
電子部品原料
食品添加用(カルシウム、マグネシウム強化)


このように、不純物を除去する効果、湿気を吸いやすい特徴から、各分野で大いに役立てられていますが、主要用途はセメントの材料などの建築材料にも用いられます。
年間約7,900万トンの石灰石(全出荷量の47%)がセメント向けに出荷されています。
セメントは様々な建築や土木工事などに広く使われており私たちの生活に無くてはならない基礎資材です。
日本には全国各地に石灰鉱山が分布しており、現在稼動中の石灰鉱山は300以上にもなります。
また、有名な石灰岩地形としては秋吉台(山口県)、平尾台(福岡県)などのカルスト地形や猊鼻渓(げいびけい:岩手県)、井倉峡(

岡山県)などの渓谷地形が知られています。
関東では、東京都の奥多摩、栃木県の佐野市、埼玉県の秩父市などが有名です。

各地に分布する石灰鉱山、その一部はこうして休止や廃止された場所もある。
わが国日本を支えてきたこうした産業が、今忘れ去られようとしている。
しかし一方で、こうした産業遺産を世界遺産登録を目指し保存しようとする動きも見られる。
長崎の端島(軍艦島)や栃木の足尾銅山など。
こうした保存活動も、解体して土地を有効活動するよりも、更に有効的だという考えが今の日本に広がっているのも事実である。

過去を踏まえた上での発展、これからの日本にはこうした背景がもっと必要だと思う今回のレポートでした。
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