松尾鉱山 緑ヶ丘アパート
「お荷物」から「遺産」に 岩手・松尾鉱山跡地
 東洋一の硫黄・硫酸の産地として栄えた岩手県八幡平市の松尾鉱山の跡地を、歴史を伝える遺産として見直す機運が地元で盛り上がっている。鉱山跡が工学系の研究者らでつくる産業考古学会(東京)の推薦産業遺産に認定されたのを機に、市は「鉱山出身者も巻き込み、教育や観光への活用を考えていきたい」と現地案内ツアーなどの検討を進めている。
 松尾鉱山跡からは今も毎分24トンの強酸性水が流出し、中和処理が行われている。処理施設の維持に国と県は年間5億円以上を投じており、地元ではこれまで「お荷物」のイメージが強かった。
次 へ