石灰(せっかい)とは石灰石(化学組成CaCO3)から製造される生石灰(せいせっかい)と消石灰(しょうせっかい)の総称です。
生石灰は石灰石を焼成炉で焼成したもので、主成分は酸化カルシウム(化学組成CaO)です。
また、消石灰は生石灰に水を反応させた後、分級整粒して出来た白色粉末で、主成分は水酸化カルシウム(化学組成Ca(OH)2)です。
石灰の鉱山廃墟で真っ白な部屋を見た方もいらっしゃると思いますが、その白い粉末がこれにあたります。
すこしややこしいですが、石灰石(Limestone)と石灰(Lime)は違うものです(原料と製品の関係です)。
石灰は製鋼用のほか、様々な化学工業の原料、土木建築、公害防止(排煙脱硫、廃液中和)や農業(肥料、農薬)、食品製造などに広く使われています。